特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

職員の背中を押す、サポートする事業所のチカラ

2025年4月30日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

皆さんにも自分を過小評価している時があるかもしれません。客観的に高い評価を得ても自分の能力や達成したことを肯定的に捉えられずに周囲をだましている詐欺師のように感じる心理状態のことを「インポスター症候群」といいます。1978年にアメリカの心理学者の方が提唱しました。このインポスター症候群は男性よりも女性が多く、キャリア形成を阻害すると言われています。インポスター症候群の思考の特徴としては以下のことが挙げられます。
・人から褒められても素直に喜べない
・自分のことをたいしたことのない人間だと思う
・人とのコミュニケーションや自分の考え方に自信がない
・何か任せられると「〇〇さんの方がうまくできるのに」と思う
この背景には、謙虚さや奥ゆかしさを美徳とする道徳観があり、固定的な性別役割分担意識、周囲の同調圧力、周囲からの嫉妬や妬みへの恐怖、ロールモデルの不在などが考えられています。
日本の女性管理職比率は10%にとどまっております。しかし、当事業所「ねいろ」では役職員(管理職等)は6人中4人もおります。自信のなさから役職や責任のある業務に尻込みする方も多いかと思います。しかし、自信のなさというのは能力のなさによるものではなくて、経験や機会の差だと思います。インポスター症候群は私のような男性との違いや謙虚さからくる自信のなさ、能力不足への不安・心配があります。でも、不安を感じても自分のこれまでやってきた足跡と実績を信じて挑戦していただきたいと思っております。事業所としても、自由な発想や発言を受容し合える居場所づくりを提供し、自分の良さを自分で認められるように出来れば、「私もできるかも」と思えるようになるのではと感じております。
今後、今いる方たち特に役職員の方たちを中心に色々な研修を受講し、そして経験を積んでいただき、管理職になる要件を明文化していき手を挙げやすくしたりする環境づくりを行っていければと思います。
当事業所「ねいろ」では【キャリア段位制度】を定めております。そこには、キャリア段位制度におっける評価の仕組みを以下のように定めております。
レベル1
強度行動障がい養成者(基礎)研修修了者、虐待防止担当者研修受講者、社会福祉事業等従事者研修(初任者)
レベル2
強度行動障がい養成者(基礎・実践)研修修了者、虐待防止担当者研修受講者、社会福祉事業等従事者研修(中堅職員)
レベル3
サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者、強度行動障がい養成者(実践)研修修了者、虐待防止管理者研修受講者、キャリアパス基準チームリーダー、管理職員研修修了者であること
※他任用資格でも可
レベル4
国家資格取得者、サービス管理責任者、虐待防止管理者研修受講者であること

このように、国家資格の資格取得や任用資格、研修、実務(OJT)を通じて「分かる(知識)」を評価しながら、「できる(実務的スキル)」の能力評価を重点的に実施していくことを目的としています。職員にとっても、現場で何ができるかを証明できるようになり、スキル・やりがいの向上、処遇改善の材料にもつながり、また、給与や評価を決める際の重要な材料となるので、処遇改善につながることも期待されるでしょう。
事業所として、当事業所「ねいろ」の職員の皆さんがキャリアラダーを段階的に登っていけるようにサポートしていきたいと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】