リスキリングとは
2023年5月15日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
視覚障がいを持った方に対する水害マップが導入されるみたいです。
大規模災害時に被害が予想される場所や程度などを示す「ハザードマップ」について、国土交通省は障がいの有無にかかわらず利用しやすいように改良に乗り出すと言っております。
5月中にもウェブサイト上の水害ハザードマップに、視覚障がい者向けに音声読み上げ機能を追加して、現在地の確認に全地球測位システム(GPS)の導入を目指します。水害の情報を多くの人に周知して、防災意識の向上や早期避難につなげる狙いがあると思います。
現行では、リスクが高い地域は浸水や土砂など災害の種類や被害度合いに応じて、色や濃さで表示される仕組みになっております。
視覚障がい者からは「色を識別できずに利用しづらい」などの声が上がっております。そこで、視覚障がい者がホームページを閲覧する際に利用する音声読み上げアプリに対応できるようにします。
アプリを活用すれば、住居地や現在地などについて「立ち退き避難することが必要です」などといった情報を音声で聞くことが可能になります。
現状では、検索した場所の住所を手作業で入力する必要がありますが、GPS機能を利用して現在地を確認できる仕組みを導入するとのことです。
水害は近年被害額が拡大しております。国や自治体は防災情報の提供を充実させてくれておりますが、障がい者に対応したマップ作製に取り組んでいる自治体は全体の2.3%にとどまり、情報提供の方法が検討されておりました。
家族や事業所といった支援者だけでなく、障がいのある本人が危機意識を共有していなければ迅速な避難行動をとることは難しいかもしれません。
私たち事業所でも、利用者の方との間で避難方法などのコミュニケーションを深める環境づくりを進めておかなければいけませんね。
さて、リスキリングとは、社会や市場の変化に適応するために必要なスキルを習得することで、実務における成果を目的とするものです。
知識が学べたことをもって満足し、資格の取得をもって満足する。そして、実務における成果を求めないまま、新たなリスキリングに臨もうとする。
これを繰り返すと、
「学習放置→忘却→新たな学習→。。。」の循環に陥り、実務での成果にはつながらないと言います。
リスキリングを実務の成果につなげるには、「学習→実践→成功体験→習慣化」のプロセスをたどることが重要になります。つまり、リスキリングは「知識に体験を伴わせること」だとも言えます。
しかし、「面倒くさい」という感情が生じると実践を妨げます。人は普段やっていないことを実践する場合、ストレスを伴います。この面倒くさいの克服がリスキリングのカギだと思います。
当事業所でも、積極的に職員のみんなに研修を促しております。
リスキリングや研修、自己啓発の目的はあくまでも実務での成果に繋げることであります。よって、知識や資格の取得はそのための手段にすぎません。
手段が目的化して、実務の成果につながっていないまま満足していないか。
リスキリングに臨む際にはぜひともこの点に注意しなければならないと思います。
なんか私自身に向けられたメッセージだと思いました。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。