学習理論について
2023年5月16日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
昨年の保育所で虐待と判断された件数は90件だそうです。
いわゆる「不適切保育」が全国で914件あったそうです。
全市区町村を対象とした初めての調査が行われ、自治体の対策強化に加えて、保育職員の教育や環境改善も求められそうです。
施設内の虐待というのは、当事業所もそうですが、発覚しづらいと思います。しかし、障がい者虐待防止法では「虐待と疑われる」場合でも通報の義務が生じます。よって、職員が虐待と思われる行為やそう思われる時には自治体への報告が義務なのです。児童福祉法では保育所が職員による虐待を把握した場合に、自治体への通報は義務化されていなかったのでしょう。これは義務化するべきです。
はっきりと言います。虐待はいかなる理由があっても許されるべきではありません。
聞き取りなどによると、給食を食べるのが遅い児童を壁に向かって1人残した状態で食べさせたり、運動会の練習で泣いていた園児の腕をつかんで廊下に出したり。。。不適切な保育が判明しております。
倫理の欠片もありません。やはり、職務としての質を高める取り組みというのが必要だと思います。配置基準の見直しや処遇改善も検討されるとのことですが、先ずは職員の考え方をしっかりとするべきです。虐待を未然に防ぐような環境体制づくりも必要ですが、職業倫理を理解することが大事なのではないでしょうか。
私が思う仕事って、面倒くさいことをいかに率先垂範してやっていくか、誰しもが出来ることを誰よりも一生懸命に凡事徹底していくか、だと思います。根底には職業倫理がありますが。常に「ありがとう」という感謝の気持ちがあれば良いのかと思っております。
さてさて、皆さんはオペラント条件付けという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
このオペラント条件付けとは、ある状況で自発的な行動であるオペラントに対して、報酬や罰となる刺激を与えることによって、その行動頻度を変えていく手続きのことを言います。
例えばですね。
【正の強化】
これは、「お手伝いをするとお小遣いをもらう」そうすると、「お手伝いをするようになる」
【負の強化】
これは、逆に「お手伝いをすれば嫌いな食べ物を食べなくて済む」そうすると、「お手伝いをするようになる」
【正の罰】
これは、「いたずらをしたら怒られる」そうすると、「いたずらをしなくなる」
【負の罰】
これは、「いたずらをしたらお小遣いを減らされる」そうすると、「いたずらをしなくなる」
このような感じです。
しかし、上の【負の強化】というのは逃避や回避などの行動を成立させやすいので注意が必要かと思います。
虐待なんかをする前に、自発的に行動することを労い、そして少しこの「オペラント行動付け」を考えてみてはいかがでしょうか。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。