特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

私が勉強をする理由

2023年5月30日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

私が社会福祉士を目指した理由。それは、ある友人との約束を果たすためです。
親友とも呼べるその人は、ある難病と闘っております。
「何かあったら、何でもするから」「何かあったら、オレに言ってね」そう言いました。。。が、私はその人に何もしてあげられることは未だ何一つありません。

私には時間がありません。

何か出来ることはないか、何か出来ることはあるはず、分からないのであれば調べて実行する。
そこで、私は社会福祉士を目指しました。繋ぐ役目、連絡調整をする役目、どのような福祉サービスの利用があるのか知らなければなりませんでした。また、社会復帰を果たす際には本人のみならず、家族のケアも必要となります。その人のために必要な援助を行わなければならないからです。
それが、約束したことだったからです。
だから、資格取得を目指しました。
まだまだ知識も乏しく、何一つも出来ることはありませんが、もう少しだけ待っていてください。あともう二つ知識を習得したら絶対に力になれるから。
そうです。私には時間がないのです。時間は作るもので、日々過ごす中での時間の確保は容易に出来ますが、期間の猶予が残されていません。
もっともっと、早送りでいかねばならないのです。

それともう一つ、ある子どもと家族を理解するために公認心理師を目指しました。
ある人は、熱中出来るスポーツを見つけました。それは、バスケットボールです。
保育園から小学校低学年まではサッカーや水泳などの習い事をしておりましたが、その人には合わなかったみたいです。しかし、ある日バスケットボールの体験に行ったところ、見事にハマったそうです。
すぐに入部して、よほど楽しいのか休むことなく練習に明け暮れていたようです。上手くなりたい、先輩のようになりたい、と自主練習も積極的に行っておりました。小学校6年生になると市の選抜にも選出されてスタメンを勝ち取るほどの選手に成長しておりました。中学校の部活でも、もちろんバスケットボール部に入部しました。強豪校ではなかったものの、部活動と勉強の両立を図りながら、小学校では果たせなかった目標である「県選抜選手」を目指しました。部活動が終わっても自主練習を行い、またクラブチームに入部して、そこで技術を磨きました。
中学校3年生になり、市選抜に選出され見事に目標としていた県選抜選手に選ばれたそうです。
クラブチームではスタメンで出場し、全国大会にまで行くことができたそうです。
傍から見たら、この人は才能がある人に見えるかもしれません。しかし、この人はずっと目標を掲げて逆算して物事を捉え、日々の練習に打ち込み、自分自身の力で目標に到達したのです。
小さな失敗や大きな失敗もたくさんあったようですが、ほんのわずかな成功体験を積み重ねていったようです。

実は、この人は発達障がいのある人なんです。

この最後の文面に、私は憤りを感じます。だから、公認心理師を目指しました。
何が多様性だ?何が受容するだ?綺麗ごとばかりの社会が私は大嫌いです。
公認心理師の公認心理師法第2条には、こう書かれております。
心理に関する支援を要する者に対して、その心理に関する相談に応じ、助言、指導を行うこと。心理に関する支援を要する者の関係者に対して、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

ノーマライゼーション
すべての人が平等に生きていくために社会基盤や福祉の充実を整備していく考え方です。

これが私の使命なのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】