特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

高次脳機能障がいの理解を深めてください

2023年6月2日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

毎月1日に、私は「お一日参り」を行っております。
これは何かと申しますと、何百年と続いている風習みたいなもので毎月1日に神社にお参りにいくというものです。
無事に過ごせたか1ヶ月の感謝の意を伝えたり、この1ヶ月の無病息災、家内安全、商売繁盛などをお祈りするわけです。
誰かが言っていたのですが、神社では感謝の意を伝え、約束をするところだと言うようです。だから、私は毎月1日は先月1ヶ月の感謝を伝え、この1ヶ月をどう頑張るか、何をするか、そして精一杯悔いのないように過ごすことを約束しにいきます。
神様との約束ですのでね。これは破るわけにはいきませんよ。
毎月1日に宮崎神宮に行くのですが、晴れやかな気持ちになりますし、何より清々しい気持ちになります。
忙しい毎日を送っている中でも、この「お一日参り」は欠かさないようにしています。目に見えない力、周りに支えてもらっているという感謝の意を素直に伝えるという風習は良いものです。

さて、新聞にも掲載されておりましたが、高次脳機能障がいについて少しでも多くの方に理解をしていただければと思います。
高次脳機能障がいとは、事故や病気などで脳が後天的に損傷し、記憶、注意力の低下、社会生活で複雑なことができなくなる遂行機能障がいなどが発症します。自分でも気づかないまま、人間関係や社会生活など様々な壁にぶつかるのがこの障がいの特徴です。
この症状について悩みつつも的確な診断を受けることが出来ない方々も多いと聞きます。その背景には診療、相談に対応する医療機関と自立支援などを担う福祉事業所などの不足や診断に繋げるための支援体制が整っていないようです。
【高次脳機能障がいの症状例】※国立障害者リハビリテーションセンターのまとめ
1.いくつも質問されると、理解するのに時間がかかる
2.昨日した約束が思い出せない
3.友人との待ち合わせに行く途中で電車が運休しても、何も連絡をせずに帰宅する
4.浴室に入っても、身体を洗わずにじっとしている
5.人混みで肩がぶつかり、謝ってきた相手に怒鳴る
6.一日に何度も同じ友人に相談の電話をかける
7.急に泣いたり、怒ったり、笑ったりする
8.周囲に無関心になり、やる気が起きない

高次脳機能障がいが広く認知され、偏見のない受容できる社会であってほしいと思います。
そして、皆さんで認知向上の図れることが支援のカギだと感じております。
何よりいつも支えている家族の方々の負担も大きいと思います。そして、当事者の方の不安も大きいと思います。もっともっと対応できる医療機関や福祉事業所を増やして、何処でもサービスが受けられるようにする必要があるのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】