特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

症状ではなく、困り感一つひとつに焦点を当ててみてください

2023年6月15日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

最近、日本が物騒だなと感じる今日この頃です。
毎日毎日、誰かが亡くなり毎日のように何かしらの事件が起こっております。特に最近は白昼堂々と強盗が起きており、あれにはびっくりしましたね。
当事業所「ねいろ」では、防犯カメラを設置しております。施設内にもカメラを取り付けており、防犯対策は行ってます。しかし、これだけでは防ぎようのない事件が多発しております。
「津久井やまゆり園」で起きた痛ましい事件、元職員が多数の利用者の方たちを死傷させたことがきっかけで当事業所「ねいろ」に防犯カメラを設置したのですが、抑止力になればと思っております。

さて、ADHD(注意欠如・多動症/神経発達症群)というのをご存知かと思います。
これは以下の症状がいくつか少なくとも6ヶ月持続したことがあり、その程度は発達の水準に不相応であり、社会的及び学業的/職業的に直接、悪影響を及ぼすほどであった場合に診断されると言われております。
1.しばしば手足をそわそわ動かしたり、トントン叩いたりする。また、椅子の上でもじもじする。(身体の一部分を動かす、貧乏ゆすり、視線が動き過ぎる)
2.席についていることが求められる場面でしばしば離席する。(何かしらの理由をつけて席を立つ)
3.不適切な状況で、しばしば走り回ったり高いところへ上ったりする。
4.静かに遊んだり余暇活動につくことがしばしばできない。(テンションが高い、はしゃぐ)
5.しばしば じっとしていない 、またはまるでエンジンで動かされているように行動する。(落ち着きがない)
6.しばしばしゃべりすぎる。(多弁、話が一方的)
7.しばしば質問が終わる前に出し抜いて答えてしまう。(せっかち、さえぎる、言いたいことを我慢できない)
8.しばしば自分の順番を待つことが困難である。(列に並ぶ、信号待ち、右折車待ち)
9.しばしば他人を妨害し、邪魔をする。(ちょっかい、からかう、人の物を黙って使う)
でも、診断されたからと言って私は落ち込むことはないと思います。私自身も当てはまるものがありますから。しっかりとした援助をしていけば生きづらさは解消できると信じております。本人の自尊感情を丁寧に扱ったり、モチベーションを維持させたり、何より本人の困りごとの問題に焦点を当てていくことが大切かと思います。
ご家族の方々であれば、家族の援助や協力は絶対的に必要だと思います。また、自尊心・自己肯定感の低下を防ぐために自尊感情を高める励ましも大切です。問題などを整理することを助けてあげてください。スケジュール管理も同じくお手伝いをお願いいたします。話については結論を先に述べてあげると良いかと思います。

このように、問題の棚卸しをしながら問題について話す時は一つずつです。そして、一度に多くの問題を取り上げないようにした方が良いかと思います。
一つ一つ問題を減らしていくことが、ゆとりを生み出して別の問題を自分で解決することに繋がります。
困っている方たちの生活上の希望を叶えることを重視する形で支援を実施するための支援技術を私も学んでいかなければならないと感じている今日この頃です。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】