特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

障がい福祉サービスの支援の実際を学んできました

2023年6月19日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

療育手帳。障がい福祉サービスを利用するためにはこの手帳が必要となります。しかし、この手帳の交付については自治体によってバラつきがあると言います。要するに、交付条件に大きく差があるということです。
先日、私はオンラインである研修を受講いたしました。その件についてもある先生が触れており、大変勉強になりましたね。そこで皆さんには研修で学んだことをここで少し共有化したいと思います。

皆さんは障がい福祉の分野でグレーゾーンという言葉を聞いたことがあると思います。これは、障がいの特性があるかないかの際のことを指しております。
では、IQで見てみるとどの程度がそのグレーゾーンであるかと言いますと、IQ70以下が知的に発達症があると診断される一つの基準となると言われております。しかし、研修ではIQ70~85でも学業の成績が苦労していたという方がいたとのことです。
判断基準としてはIQが低いというだけでなく、社会性の低さも考慮していかなければならないと思います。神経発達症(発達障がい)の症状というのはほとんどの場合、自然経過では悪化はせずに悪化しているのは環境との相性と言われております。例えば、クラス替えや部署の異動、担任・上司の交代、教育方針の変更、友人の態度の変化などです。そうすると、特性をもった方は情緒が乱れ、環境の変化に反応してしまいます。そうすることで感情が変化するのです。

グレーゾーンとは白ではないのです。それは黒なのです。

健康的な自己肯定感というのは、子どもの達成度が親や先生たちの期待を上回ったときにしか育たないそうです。人間の能力には個人差があります。よって、その人たちに合わせた教育や家庭での過ごし方が大事なのだと感じております。
あらゆるものに反応してしまい、それに適応出来ずに難しさを感じます。
発達障がい者支援法による「発達障がい者」とは、発達障がいがある物であって発達障がい及び社会的障壁により日常生活または社会生活に制限を受ける者のことを指しております。

今回の学びでは、小さな成功体験を積ませて本人の自信に繋げることの大切さ。スモールステップで出来ることを増やしていくことの大切さ。そしてそれを称賛出来る環境作りの大切さ。苦手な面よりも得意な面を優先していくことの大切さ。社会生活に必要な技能や習慣を身につけさせることの大切さ。抽象的な内容の理解よりも具体的な活動を重視することの大切さを改めて学習いたしました。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】