『 ゲーム障がい 』について
2023年7月10日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
新型コロナウイルスによって自宅に居る時間が増えた方も多いかと思います。
コロナ下でゲームのプレイ時間が長いなどゲーム障がいの可能性のある子どもの8割、それ以外の子どもの5割がゲーム時間が「コロナ禍で増えた」という調査結果が出たようです。
ゲーム障がいになると日常生活よりもゲームを優先するようになります。そして、昼夜が逆転して学校では遅刻・欠席が多くなります。最悪の場合、不登校になる場合もあります。
このような症状が増える要因の一つとして、スマホの普及があげられるでしょう。リビングなどにあるテレビであれば他の家族が視聴している時間帯はゲームは出来ません。しかし、スマホはいつでも、どこでも自由に使えます。これが没頭し過ぎる原因なのです。海外では、オンラインゲームを未成年が一定時間を超えて続けると接続が遮断される制度を導入したりしております。
【ゲーム障がいの定義】
・ゲームする時間や頻度をコントロールできない
・日常生活で他のことよりもゲームを優先する
・個人や家族との関係性や社会生活に著しい障がいを引き起こしている
・1年以上にわたり症状が続いている
WHOは2019年にゲーム障がいを精神疾患と認定しました。日常生活よりもゲームを優先させるなど、複数の条件を満たすと診断がされるようです。
この「ゲーム障がい」の治療体制はどうかと申しますと、対応している施設は20年で89か所あります。これは、4年前に比べると約3倍強増加しております。しかし、アルコール依存症に対応する約250か所に比べるとまだまだ少ないようです。アルコール依存症は投薬や自助グループでの活動を組み合わせた治療法が確立されております。しかし、このゲーム障がいは治療や研究の歴史が浅く、入院や通院、キャンプなどを組み合わせながら、ゲームと適度に付き合える状況を目指す段階にあります。
さらに、治療の継続も容易ではないそうです。本人の危機意識が低いので、継続して通院する人は多くないみたいです。
今後、このゲーム障がいについてもしっかりとした予防強化を実施し、教育を施していかなければならないと思います。
スマホやゲームとの付き合い方をプログラムとして取り入れ、子どもの頃から教育することが重要かと思います。また、学校や家庭で悩みを抱え、現実逃避によりのめり込むケースもあるので、メーカー側もタバコなどのようにリスクを表示するなどの対策を講じていかなければならないでしょう。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。