特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

物価高が続いております

2024年1月31日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

人というのは、みんな個性的な存在だと思いませんか?
一人ひとりの違いや特性を逸脱したとか障がいなどと見てしまうこと自体が見直さなければならないことだと思います。そうしなければ、一人ひとりの困り感などは際限なく発見され続けるだけでしょう。
例えば、多様化する子どもの価値観やニーズに細やかに対応しようとするとき、個別化されたカリキュラムを理想化します。しかし、サービスを提供する側がその細かなニーズに応えきるということは現実的に難しい時もあります。それは、要するにICTに対応を任せたり、子ども一人ひとりに選択と責任を委ねることになってしまう可能性もあります。
子どもたちが自分らしさを安心して出せない同調圧力や横並び体質を変えないと、本質的な問題は解決しないような気がします。
選択肢の拡大や個別対応の繰り返しだけでは本人たちの「生きづらさ」の根本は解決されないのかもしれませんね。
社会的包摂やインクルーシブな社会とは、困り感が生まれないようにシステムや環境、社会を「共生」的なものへと変えていくことだと思います。
多様化するニーズには、まず同調から共生へと社会が構築されていく必要があると感じております。
パーソナリティは遅くとも青年期~成人期早期には確立している「その人らしさ」ですからね。多くの人は多少なりとも多様かつ柔軟な面を併せ持っているのです。

さて、政府は物価高を上回る所得増を掲げております。物価高を上回る可処分所得を実現するために一人4万円の所得税・住民税の定額減税で下支えするようです。さらに、リスキニング支援のための法整備も予定されております。
宮崎県では、食材料費の高騰の影響を受ける宮崎県内の障がい福祉サービス事業所に対して、支援金を支給するとの通達がありました。
当事業所「ねいろ」は障がい福祉サービスの生活介護事業を行っておりますので、支援金は50,000円の予定です。
この値上げ(物価高)はどこまで広がるのでしょうか。2023年12月は値上げした品目が全体の8割に達した模様です。モノ中心だった値上げの波というのはサービスに重心が移りつつあります。消費が拡大する好循環につなげるために、このインフレに負けない賃上げは必要不可欠だと思います。
所得が増えないのに物価が上昇すれば消費できる量というのは必然的に減ってしまいます。インフレは短期的には私たちのような消費者にはとても痛手です。一方、物価が上がらなければ企業の売上高は増えることはなく、賃金も上がることはないでしょう。企業は投資を控えたり人件費も抑えるようにしなければ、経済は縮小していくことが予想されます。よって、デフレよりインフレの方が成長は好ましいとされております。
しかし、現状では賃上げがインフレに追いつかずに、消費は思うように増えておりません。これが続けば企業は再び値上げを控えたり、値下げに動いたりすることになると思います。
サービスでも値上げというのものが進む条件があります。
それは、コストを売値に反映させる価格転嫁の拡大です。しかし、当事業所「ねいろ」も含めて中小零細企業ではこの価格転嫁の動きが弱くて、販売価格に反映することなど到底できないでしょう。
よって、今後のインフレを左右するのは賃上げだというのだと思います。

当事業所「ねいろ」ではこのインフレに負けない賃上げを実施できるようにしていきたいです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】