特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

社会や福祉を変える力を多様な世代で

2024年5月8日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

4月から報酬改定が行われており、日々その改定内容の確認に追われております。他事業所の方も一緒のようである事業所さんから問い合わせがありました。皆さん苦慮されておりますね。
毎年のように改定されることは承知しておりますが、今回の改定内容は大幅なものとなりました。内容をしっかりと熟知して今年度の福祉サービスを行っていきたいと感じている次第です。

さて、当事業所「ねいろ」が事業を開始して早いもので10年が経ちました。その中で共に働いてくれる方々の年齢層も様々です。当事業所「ねいろ」でも20代から30代、40代、50代と男女問わずに一緒に支援を行っております。
1997年から2012年に生まれの「Z世代」と呼ばれる年代が成人を迎えつつあります。この集団に属する人は世界で約20億人以上に上ります。
それぞれの年代には特徴的なものがあります。ベビーブームでの世代は戦後の出産ラッシュで生まれた世代です。ミレニアム世代は2007年から2009年の金融危機に大きな影響を受けました。一般的にZ世代はスマートフォンに疲れていて、上の世代より厳しい時代を生きることを余儀なくされているのかもしれません。
そのZ世代が労働市場に変化を起こしているといいます。この世代の労働者は交渉力が強く、自分たちもそれを自覚しております。ミレニアム世代の多くが成人を迎えた時期には、金融危機の影響が残っておりました。そうしたミレニアム世代の方たちは雇用面で不安感が強く、賃上げを要求するということには消極的でした。一方、Z世代はよりよい機会を求めて転職したり、あくせくせずに人生を謳歌したりすることをためらわないようです。
この世代への対応に不慣れな上司は不平こぼすかもしれませんが。。。Z世代の動きによっては会社的に賃金や手当が厚くなれば、上の世代もこのZ世代に感謝すると思います。
また、Z世代は真面目だといいます。上の世代と比べて夜更かしや深酒、不特定多数との性交渉に浸ることが少ないようです。これにはマイナス面もあるかもしれませんが、人と面と向かって交渉することや性交渉が少ないと、孤独を訴えることが多いからです。
しかし、私のような世代が不得意とする技術革新は明らかにZ世代が最前線に立っていることは間違いありません。スマホに続いてSNSアプリが世界で急速に普及した結果、ユーザー、特に若者たちは競って有効に活用する方法をマスターしているのです。SNSは娯楽のほか、人や情報との繋がりなどの利点をもたらしましたが、その利用には代償も伴いました。コンテンツの中には有害なものがあり、勉強や睡眠にあてられたはずの時間が、画面のスクロールに費やされたからです。
私も含めて年長者が若者を心配するのは自然なことだと思います。それでメンタルヘルスへの対応が改善されたりすれば悪いことではないからです。
今後、当事業所「ねいろ」が必要として力を借りなければならないZ世代が持つ創意工夫する力と実際に成し遂げている成功をしっかりと評価して共に手を取り合っていければ、また新しい可能性を秘めた事業所になっていくのではないかと感じております。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】