特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

記録の書き方とその重要性とは

2024年5月28日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

1つの仕事だと、新型コロナウイルス禍のようなことがあれば消滅しかねない。。。などの理由により今は多様な働き方があります。副業もその一つだと思います。ある就職情報サイトのアンケートによると、副業したいと答えた人は8割を超えているようです。給与増や収入源の多様化、スキル向上が主な理由だと言います。
複数の肩書で働く人は「スラッシュワーカー」と呼ばれております。役職や資格を / (スラッシュ)で区切って記載するのが理由らしいです。
政府が23年にまとめた「三位一体の労働市場改革の指針」では、成長産業への労働移動とリスキニング(学びなおし)の強化を打ち出し副業を勧めております。
福祉業界はどうでしょう?
この副業というものは浸透していますかね。これほどまでに人手不足が進めば、福祉の業界も副業を認めていかざるを得ないかもしれませんね。
私が考える福祉業界の副業・兼業は一つの会社かグループ会社、別法人かは問いませんが様々な福祉サービスを多職種が行き来できるようにすることが良いのではと思っております。利用者の方たちへのワンストップサービスを提供していくためには、この多種多様なサービスを事業所が提供できるようにすることが大切かと思います。それには、事業所間でもっと自由に職員同士が異動できてもっと柔軟に働ける環境を作る必要があります。人員配置は義務と特例があります。この特例部分をもっと緩和していくことが必要かと感じております。人手不足を解消し、一人ひとりの負担を軽減するためには事業所内での【兼業】を緩和していくことが大事なのではないでしょうか。
当事業所「ねいろ」では生活介護事業の次の事業を始める時には、このように職員間でもっともっと自由に異動できる事業所を構築していければと思っております。
先ずは共生型サービス、そして小規模多機能型へと。。。色々と考えている今日この頃です。

さて、この度の障がい福祉サービスの改定で明らかになったこと。それは「記録の重要性」かと思います。この記録には様々なものがあります。
記録というものは誰のものか?何のために作成されて、何に活かされるのか?
さらに、どのような視点で記載すれば良いのか?どのような言葉を使用し、どのような意識を持てば良いのか?多職種連携で支援を行うためには、このような注意点があると思います。
大切なのは、専門用語を出来るだけ避けて、誰にでも分かる言葉を使用することかもしれません。さらに、記述の視点がバラバラになってはいないか?誰の視点からの記述であるのか?利用者の方の目線であるのか、支援者から見た目線なのか、はたまた利用者の方や支援者を超えた第三者から見た目線なのか。
主観的事実と客観的事実を区別出来ているか。情報源を明示できるか。それは誰からの情報なのか。事実の評価の記述の区別としては、よくこんな例が挙げられます。
「先の見えない長いトンネルの中を歩いていた」(少年)
「先の見えない長いトンネルの中を歩いていた」(少年)のように、少年は目標を持てずに毎日徒遊生活を続けていた。
記録を重視する意図や目的は分かります。客観的な視点から振り返りができます。また、事業所内や多職種や関係機関内外での情報伝達と共有が可能になるからです。
情報の適切な管理と活用によって有機的な支援・実践が促進できます。
このように、支援業務と記録は表裏一体の業務として取り組まなければならないのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】