特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

目標ありきではなかなかうまくいかないこともありますね

2024年6月5日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

皆さんは疲れた時に何か美味しいものを食べると、不快な感情が和らいだりした経験がある人も多いかと思います。
人の脳の動き、感じ方・考え方・意思決定はさまざまな環境や状況によって、無意識にコントロールされてしまうことがあります。
眺めの良い景色に囲まれながら勉強や仕事をするのと、暑くて苦しくて狭い場所で行うのとでは違ってくるのはお分かりだと思います。
このように、元々は関係のないものが、関連づいていると錯覚する現象を、心理学では「連合の原理」と呼ばれております。映画などで良い役を演じる役者を素晴らしい人格者と感じたり、きれいなビルに入っている企業を立派な会社と感じたり、といったことも連合の原理によるものなのです。
アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランはこう言っております。
食事は空腹を満たすだけでなく、人の脳の動きに好影響を及ぼすと。美味しい食事をとりながら交渉する実験で良い効果が得られたらしいです。
忙しい毎日を送っている人も多いかと思います。
時には食事を好ましい環境で摂ることを意識してみてください。いつものコーヒーをいつもの仲間と職場の人たちと美味しいデザートと一緒に飲んでみたり、コンビニエンスストアで買ったおにぎりを今の季節はとても気持ち良いのでそよ風の吹く公園のベンチで食べてみたり、環境もより心地よく感じるはずです。
脳が疲れて心地よく感じない場合は、抱えている負担を軽くしたり、休息をとることを考えてみてくださいね。

さて、料理をする際の手順です。
1.何を料理するかを決めて、必要な材料を買いに行く。
2.冷蔵庫にある手持ちの材料を確かめて、何をつくるかを決める。
起業家に向いているのは、Bタイプのようです。
世界的な実証研究の蓄積で、成功する起業家には思考パターンの共通様式のようなものがあるようです。
まず目標を決めて、そのために必要な資金や技術や人脈などの経営資源を獲得しようとする目標主導ではなくて、手持ちの資源を最大限生かそうとする手段主導の姿勢だと言います。
手段主導の利点はやたらと緻密な予測や計画をつくるのも意味がないようで、状況に応じた臨機応変な対応がカギのようです。先の読めない手探りの環境で、計画通りに事が運ぶことはありませんからね。
それよりも状況の変化や見込み違いを素直に受け入れて、時には大胆に方向転換する柔軟さが大切なのです。
収益や売上高〇〇円を達成などと最初にゴールを掲げる目標ありきの姿勢、計画や予測の過剰とそれに伴う拘束、そして組織の壁。
新規事業や現在の事業を軌道に乗せるには、予測合理性に縛られずに経営層も含めてもっと思考回路の切り替えというものが大切なのでしょう。

当事業所「ねいろ」では、来月の7月4日に「運営指導」が行われます。
今いる職員で、いまある資源で、いま現在の知識や技術で、これまで毎日やってきたことをしっかりと運営指導で見ていただければと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】