特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

新年度に向けて

2025年3月31日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

今後、AIやロボットによって自動化される仕事というのは皆さんも聞いたことがあるかと思います。しかし、対面・接触の職業というのはAI社会でも生き残るなどとも言われております。
看護師  代替確率0.9%  より自動化は困難
医療ソーシャルワーカー 代替確率0.4% 自動化やAI等への代替可能性は低い
今後は、高度なエッセンシャルワーカーの需要が増えるとの見方もあります。例えば、建設現場や福祉・介護の分野ではAIやロボットによる生産性や賃金水準の伸びしろが大きいと言われております。DXなどを駆使して脈拍や睡眠、室内の温湿度などの情報を読み込み、症状などの予兆を捉えることによって、福祉・介護の負担については3割強削減できるとの予測もあります。しかし、このような技術だけでなく、一人ひとりの性格や特性を熟知して信頼関係を築いていく私たちのような支援職なしには正しい対応というのはできないと思います。
要は、AIとそれを使いこなす「人財」がいてこそ、サービスの質が上がるのだと思います。日本人にはきめ細やかな気配りの精神やびにょうな違いを形にする職人技ともいえる技術があります。そのようなことはAIやロボットが今すぐに代替できな強みだと思っております。人口減少が進み、今以上に働き手の減少が避けられない中、協業すべき仕事や人にしかできない仕事とは何かを日々考えております。

今日は年度末の3月31日です。
やり残したことはないか。。。今日はやれることは全てやって帰りたいと思います。
明日から新年度が始まります。当事業所「ねいろ」は、計画している年間の研修を通じて自己研鑽を図り、更なる技術とサービスの向上に努めていきたいと思っております。
そして、ICT化による生産性の向上を進めていければと思います。職場環境というのは、ベテランの職員に合わせるのではなく、これからは若くて優秀な職員のためにパソコンやタブレットの設置を充実させていこうと考えております。福祉現場の若返りは、ある意味ICT化にあるのかもしれません。
ある調査によると、介護労働者の平均年齢というのは50.0歳で若い方の雇用が進んでいないと聞きます。これは大きな問題だと思っております。
新年度においては、見守りセンサーの設置や記録ソフトのクラウド化と自動化、そして会議議事録や担当者会議などでの議事録作成に活用できるICレコーダーの購入を検討していきます。また、電話のAI代行サービスなども増えてきていると聞きます。職員が本来しなければならない業務に集中することができるように、さらに職員が必要な電話だけ対応すればよい状態を構築することで、営業絡みの電話も排除できそうですよね。
AIに利用者の方の家族の電話対応をさせるのは失礼だと感じるかもしれませんが、時代が変わりつつあることを考えれば、ご理解いただけるのかもしれません。

人手が足りないと、サービスの質はどんどん落ちていきます。より少ない人員での運営を可能にするためには、間接的な事務作業や業務をICTやAIに置き換えることも必要です。職員の業務を本来するべきことである、利用者の方と接する時間を増やしていけば、結果としてより良いサービスの提供につながるのではないでしょうか。2025年度までにすべての自治体の諸手続きは電子申請に移行します。現在は主に紙で印刷した書類を役所に郵送していたものがすべて電子申請になります。
生産性の向上、テクノロジー、ICTやAIの活用によって大きな効果ができることを期待して新年度は取り組んでいけたらと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】