特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

熱中症の予防と暑熱順化

2025年5月19日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

精神医学においては、環境に慣れる適応期間は通常3か月とされています。1か月目は新たな環境で情報過多になる場合があります。それは、脳が一度に多くの情報の処理に追われる危機に対して、交感神経・副腎皮質系の働きが活発になることによってです。体内でアドレナリンが大量に分泌されt、闘争・逃走本能が活性化します。呼吸数や心拍数が増えて血圧も上昇することもあります。
これはよくエンジンを吹かしている状態に近いことに例えられます。アドレナリンの作用で一部の感覚器の働きが一時的に抑えられて痛みや疲労を感じにくくなるため、環境の変化が大きい場合は、疲労の自覚がなくても休養することをお勧めします。
2か月目に入ると、情報の重要度に濃淡がついてくると言われています。力の入れ具合を調整できるようになるため、過ごしやすくなる時もこの時期です。安心で安全な居場所を感じられるのもこの時期の特徴です。
3か月目には役割を把握できるようになります。なんとかなりそうと先を見通せる感覚が備わると、ひとまず適応が完了した状態となります。環境の変化から数か月過ぎても居場所や役割を感じられない場合は、ゆっくり適応に向かっていることもありますし、無理がたたり不適応に陥っているのかもしれませんので十分に注意が必要です。
当事業所「ねいろ」においても、試用期間を3か月としております。それはこのようなことから3か月としていいる経緯があります。この3か月間に、相談できる人に頼り・相談してほしいと思います。この相談という行為は頭の整理に繋がりますからね。

ところで、いよいよ梅雨入りしましたね。地球沸騰化時代ともいわれる中、今年も猛暑の季節がやってきます。誰もがなりうる熱中症については、適切な対策を講じれば予防は可能です。重要なのは暑さに負けない身体をつくることです。身体は暑さを感じると、皮膚の血管を広げて血流を負やりたり、汗をかいたりして、体内の熱を逃がそうとすることは皆さんはご存知かと思います。日頃汗をかく機会が少ない人ほど体温調節がうまくいかずに暑さに順応できないと聞きます。
暑熱順化とは、暑い中ですぐに汗をかける、夏に向けての体づくりです。当事業所「ねいろ」でも先日、みんなで周辺の散歩をしたりして運動で発汗を促したりしています。その際には給水も規則的に行っています。5月、6月は梅雨もあってか、寒暖差が大きくなります。肌寒い日は上着を羽織るなど、衣類で調節できるようにするため、保護者の方たちは1枚羽織るものを用意していただけると助かります。
何より自立神経を整えるには、睡眠不足を避け、朝日を浴びる、気象後にコップ1杯の水を飲んだり、朝昼晩と規則正しい3度のご飯を食べて運動をする、不規則な生活を行わないことが重要ですからね。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】