新年度が始まりましたね!
2023年4月8日
皆さま
こんにちは。
私は、特定非営利活動法人Re・Life 生活介護事業所 ねいろ の なかにし と申します。
当事業所は平成26年5月から日中一時支援事業所を開所してスタートいたしました。現在は、障がい福祉サービスの生活介護事業を行っております。
新年度が始まり、10周年に向けてまた新たな気持ちで事業活動を行っております。
さて、こんな記事を見かけました。
障がい者虐待 最多2,693件
厚生労働省は3月25日までに、2021年度に障がい者が家族や福祉施設・事業所の職員から受けた虐待は2,693件あり、被害者は2,960人に上ったと発表しました。20年度から293件、295人増えて過去最多を更新しました。厚生労働省は増加の理由をこう述べています。
「虐待の通報を義務化した障がい者虐待防止法の施行から10年が経ち、対応の重要性が広まったため」と言っております。
施設職員からの虐待は699件で被害者は956人。件数の内訳を類型別でみてみると、暴力や拘束といった身体的虐待が56.8%と最も多く、暴言などの心理的虐待が42.2%で続いております。施設の種類では少人数で世話を受けながら暮らすグループホームが23.2%、入所施設が20.9%となっております。
非常に残念なことです。当事業所では定期的に虐待防止に関する研修を実施します。身体拘束等の適正化のための指針を定めております。毎年、虐待防止・権利擁護研修にも参加して事業所内で共有化を図っております。常に意識をして常に知識をアップデートしておかなければ意識を高く持つことはできません。
虐待は絶対に許してはいけません!根絶しなければならないのです。
タイトルにもありますように新年度が始まりました。仕事でも勉強でも新しい環境に入ることで緊張している人は多いと思います。これまでに経験したことのない環境に足を踏み入れるときに感じる不安というのは、自分を守るために大切な感情です。
うまくいくだろうと前向きに考えると、こころのエネルギーが高まり問題が起きても対処ができます。しかし、前向きに考えるだけでは不十分です。生きていくなかで思いがけず良くないことが起きることはいくらでもあります。想定外のことが起きた時に慌ててしまうと、本来の自分の力を発揮できなくなると言われています。「注意をするように」と私たちのこころが発している警報が不安という感情なのです。ストレスを感じることは、自分を守るために大切なこころの働きなのです。
ただし、不安やストレスを自分の味方にするためには、ポジティブな状態を作り出すためにネガティブな予想を大切にする、「ポジティブな悲観論」を意識することが大切だと言います。「良くないことが起きるかもしれない」と漠然と想像するのではなく、どのようなことが起きる可能性があるのか具体的に考えるようにしてみてください。そして、良くないことが起きないように事前に十分に準備をしたり、起きたときの対処策を考えたりするのです。そうすれば、想定外のことに対処できる可能性が高まるそうです。
それでもうまくいかないことはいくらでも起きるのです。しかし今の時代、それですべてが終わってしまうことはありません。事前に準備ができていれば、大きく動揺できずに対処できますし、挽回できる機会を待つこともできますから。
ある本によると、僅差の試合の終盤に競技する選手の成績を調べた研究が紹介されていました。緊迫した場面ではおおむね本来の力を発揮できなくなるといいます。バスケットボールの神様のようなマイケル・ジョーダンでさえも、拮抗する試合でのシュートの得点率は落ちているのです。
「フロー状態」というポジティブ心理学の言葉があります。大事な事に没頭して自分の力を最大限発揮できる状態を意味する言葉です。各職員が力を合わせて事業所が目指す共通の価値、障がい福祉サービスの目指すものを意識し、そのために自分に何ができるかを考えて行動することが大切だと思います。こうした意識は私たちには大切なことです。自分が大事だと思うことを意識し、そのために今自分に何ができるかを考えて全力を尽くすことが大切だと私は思います。
それでは。
事務長 なかにし の独り言でした。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。