特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

支援員はAIによって代替できないものだと思います

2023年4月18日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ」の なかにし です。

皆さんは人工知能たるものをご存知かと思います。
この人工知能(AI)が人間の仕事を奪うとも言われております。人工知能(AI)の進化が新たな段階を迎えております。人間をしのぐほどの高度な言語能力を獲得して、幅広い知的作業を担うとのことです。
アメリカの振興オープンAIが2022年11月に公開した「Chat GBT(チャットGBT)」は高度な対話能力を備えており、世界の利用者は2か月で1億人を超えたそうです。
「考えを整理して、どこから手を付けるべきかのヒントをくれる」と言われ、課題や試験にこのチャットGBTを使う人が多いようです。私も一度使用しましたが、すごいです。まるで誰かが考えたような感じです。まったくコンピューター(AI)が考えたとは思いません。人とAIが知的作業で協働する光景は着実に広がるでしょう。さらに、このチャットGBTをうまく使えば資料や報告書の作成なんかは劇的に効率化できると思います。(自分の考えは全く反映されませんが。。。)
テクノロジーは過去にも様々なカタチで人間のありようを変えてきました。産業革命では機械化が進み今まで手作業で行ってきたものがどんどん機械化されて多くの人が職を失うことになりました。
米インディアナ大学の推計では126の専門職のうち開業医やマーケティング専門家、翻訳者など75%に相当する95職種はチャットGBTにより多くの業務が代替されるとしております。工場勤務者や小売店の5~9%より格段に高いですね。幅広い知的労働者たる人たちの間で雇用の減少につながる可能性があります。
このような高度な知能をもつAIが登場した今だからこそ、変化に対応する思考力が必要となると思います。
私たち支援員は、AIには代替できない仕事だと思います。利用者の方たちの表情や目には見えない心の変化、毎日の支援で少しずつでも変化していること、数字では表せない支援員のサービスと気配りや目配りなど、支援というものは利用者の方たちが言葉に表わせないことをくみ取り受容し、共感していかなければならないのです。
それは決してAIには分かりません。感情や内面を把握するのがAIは最も苦手としております。
福祉サービスでは、一概にこれが正しいと言えるものもありません。だからこそ試行錯誤しながら寄り添いながら今日も明日も支援を行うのです。

それでは。
事務長 なかにし の独り言でした。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】