組織としてミスを防ぐには
2023年4月17日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ」の なかにし です。
新型コロナウイルス感染症上の分類が、来る5月8日に季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行します。結核や重症急性呼吸器症候群(SARS)並みの2類相当以上でしたが、隔離や入院勧告、就業制限などがなくなり水際対策も終了します。しかし、後遺症など不明な点が多いこともあり、インフルエンザ並みでイコール安心と考えるのはまだ早いのではないかと思っております。
厚生労働省のまとめでは直近のコロナ新規感染者数は多くの地域で増加に転じております。5月の連休にかけて人の移動が活発になり、海外からの観光客も増えるのに伴って感染拡大が続くのではないかと心配しております。そうです。「第9波」がやってくる心配をしております。
人が動けば感染者数も増える、ということでしょうか。人混みを避けて、場面に応じてマスクをするなどのリスク回避行動の徹底をしていくことが大切だと思います。
ここに、気になるデータがあります。
国内の入院者数は22年2~3月がピークの第6波よりも第7波が多く、さらに第8波がそれを上回るように増え続けているというのです。そもそもインフルエンザほど軽視してもよいという病気ではないのです。年間1000万人が感染し、受診から約1ヶ月以内に1人程度が死亡すると推定されます。また、子どもは急性脳症を起こす場合もあるのです。これまで、感染した場合は学校や仕事を休むなどをしてきました。濃厚接触者の後追いをして自宅待機なども事業所としてお願いをしてきました。コロナの場合も最低限、同程度の注意が必要となるでしょう。また、後遺症に関する理解もまだまだ進んでおりません。
当事業所としては、発熱があるなど身体の具合が悪い場合は通所を控えていただくように促し、家で休んでもらうなどの対応を引き続き取らざるを得ないと思っております。また、基礎疾患などの持病をお持ちの方や高齢者の方などにも接しないようにしていくことも必要でしょう。通常の風邪やインフルエンザでも実践していることを心がけていかなければなりません。
新規感染者数が再び指数関数的に増え始めれば、警戒をさらに強めていく必要があります。
国や県、市には常に正確な情報を発信していただき、私たち職員が自らの行動を適切に判断できるようにしていくことが大切だと思います。
さて、ヒューマン・エラーという言葉があるように、人間なら誰もがミスを犯します。組織はそのミスを集団でカバーして、全体としてミスを減らすこともできますし、そうあるべきだと思います。ところが、集団ならではのミスというのも存在するのです。
一人で常に完璧に仕事を行うのはとても難しいことです。そこで、複数の眼でチェックする仲間の力が必要になります。ところが、不思議なことに、集団だからこそ生じるミスもあります。このような集団でのミスを、チーム・エラーと言います。
チーム・エラーの要因には、5つあると言われています。
①思い込み
②注意転換の遅れ
③習慣的操作
④判断の甘さ
⑤情報収集の誤り
これらを克服するためには、仲間や同僚、上司にも気安く言いたいことが言えて、その人が受け入れてくれると皆が思えるような、風通しの良い職場作りが必要になります。
チーム・エラーに限らず、人間関係が悪化することで生じる組織のデメリットは根深いものです。
生活介護事業所ねいろというチームを長く、生産的に存続させるには、職員が前向きな気持ちで協働できる仕組みが必要になります。
職員皆でお互いの意見を出し理解しながら、協力して解決策や答えを導き出していく。
このような事業所にしていかなければならないと思います。
それでは。
事務長 なかにし の独り言でした。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。