特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

ゆとりをもってしたいですね

2023年5月11日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

5月のGWで良い休暇を過ごされた方が多いかと思います。
新年度が始まってから1ヶ月経ったところでこのような大型連休があることは、心身共に休むことのできる貴重な機会です。
忙しいばかりだと心にも余裕がなくなります。そういう時には一息つける機会があると助かりますよね。忙しいときには、どうしてもポイントを絞って取り組むことが増えてきます。優先順位の高いところに集中するだけでなく、問題に気付いて同時並行にすることも増えてきます。
問題を早く見つけて対処するということは大切です。しかし、どうしても問題ばかりを探すようになってくると大変です。
こころの視野狭窄(きょうさく)状態に陥り、問題がクローズアップされて目がいきやすくなります。その結果、思うようにできないことが目に入って自信がなくなります。本来持っている能力を生かせなくなり、問題がますます増えてしまうことがあります。
一息入れて全体を見てみると、対応できていることが目に入ってきます。相談できる人の存在にも気づきます。1人だけで頑張らずに助けを求められます。
運動をしている際、力を入れ続けていたのではいざという時に力を入れることはできません。適度に力を抜きながら必要な時に力を集中して最大限の力を出すことができます。
運動でも仕事でも勉強でも、この緩急というのが本来自分が持っている能力を発揮できるヒントなのですね。
しかし、人手不足の状況下ではみんながゆとりのない働き方となってしまいます。やはり、ハード面からも充実させることが必要なのだと思っております。

さて、ふと公認心理師の試験対策問題集や過去問、書籍を見ていました。公認心理師の試験には通常の問題と事例問題があります。通常の問題は1問1点、事例問題は1問3点の配分で出題されます。
この事例問題をいかに獲得するかで合否が決まるわけです。
そこで、ある事例問題を記載いたします。興味のある方は是非とも考えてみてください。

75歳の女性A、独身の息子と二人暮らしである。Aは2年くらい前からスーパーで連日同じ食材を重ねて買うようになり、スーパーからの帰り道で道に迷うなどの行動が見られ始めた。午前中から散歩に出たまま夕方まで帰らないこともあった。最近、息子の怒鳴り声が聞こえるようになり、時々Aの顔にあざが見られるようになったため、近所の人が心配して、市の相談センターに相談した。

市の対応として、不適切なものを1つ選べ

① 虐待担当部署への通報
② 息子への指導及び助言
③ Aの居室の施錠の提案
④ 徘徊時に備えた事前登録制度の利用
⑤ 民生委員への情報提供と支援の依頼




答え ③

まあこれは簡単ですね。要は虐待です。身体拘束等はいかなる理由があってもしてはいけません。施錠をして部屋に閉じ込めるなんてことは絶対にしてはいけません。
虐待の防止に努めることは、事業所としても義務化されています。試験問題だからというのではなく、これは常識的な問題ですね。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】