特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

アセスメント力(観察力)を高めること

2024年12月12日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

今年も残すところあと1か月を切り、早いもので残り約半月となりました。
皆さんにとってこの1年はどうでしたか?
苦しい思いをした人もいるかもしれません。その苦しみを忘れることが出来ずに、自分の自信をなくしてしまった人もいるかもしれません。
年末に向けて何かと気忙しくなりますが、そんな時は少し立ち止まり振り返ってみる時間を作ってはどうでしょうか。自身の体験を振り返る時、自分の当たり前に縛られないように意識することが良いかと思います。私たちは何かをする時、こうなって当たり前と考えていることが多くあります。思ったようにいかないと、自分の当たり前が否定されたように感じて、当たり前と思っていた自分にも疑問を持ってしまうことがあります。
当たり前と考えていることがいつ何時も出来るはずはありません。
日々の生活の中では思うようにいかないことがしばしばあります。つらい気持ちになる時は、自分の当たり前に疑問を持つようにと、こころが伝えてくれるのです。
現実に目を向けて、自分を見つめ直すことは怖くて面倒に感じるかもしれません。しかし、現実に起きていることと、自分の当たり前を見直すと、先に進む当たらな手立てを見つけやすくなるかもしれません。
当事業所「ねいろ」の利用者の方たちにとっても、この1年はどうでしたでしょうか。
私たちは小さな変化に気づく洞察力を養わなければならないと思っております。利用者の方たちは日々変化しているにも関わらず、健康面での変化や本人の持っている力を見逃すことはなかったか。。。利用者の方の状態というのは常に変化しているので、生活全般において小さな変化も見逃さない観察力を養う力を私たち支援する側が持っていかなければならないのです。
さらに、利用者の方たちの持ち合わせている能力を伸ばす支援をしていくことが大切となります。利用者の方本人が行う行為に時間がかかるために、職員が待つことが出来ずに、ついつい「やってあげる」支援になりがちです。その結果、能力の低下やはたまた依存心が高まってしまい、本人の自立を妨げることになりかねません。そのため、利用者の方たちの能力を把握して、それを活かす環境をつくり、その中でさらに可能性が広がるように支援していくことが求めらます。
また、当事業所「ねいろ」では支援中心に追われて、生産活動や文化的な活動、趣味的な活動など、利用者の方の生きがいを実現する活動を軽視しないように、生産活動や文化的活動、趣味的な活動など、一人ひとりが生きがいを感じられるように活動を創造して、利用者の方の思いを実現していくことに力を入れております。
利用者の方たちの行動の裏には、背景があり、またきっかけがあり、原因となるものがあるのです。人間たる者、その行動のほとんどは理由がありますからね。
観察力を高めることで、利用者の方たちの個々のニーズに応じたきめ細かな支援ができるのだと感じております。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】