特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

結晶性知能をフル活用

2025年1月21日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

一般的に、年を取ると脳(頭)の働きは低下すると思っている方は多いかと思います。私もそう思っております。しかし、実は年齢を重ねることで向上する知的な能力があるのです。
考えたり、判断したり、記憶したりといった知的な能力は、加齢によってどのように変化するのでしょうか?
知的な能力は主に2つあると言われております。
一つは新しい状況や課題に素早く適応する「流動性知能」で情報処理スピードなどが該当します。もう一つは経験や学習などによって獲得する「結晶性知能」です。これは知識や言語能力などが当てはまります。ある調査によると、流動性知能は50代中頃まで維持されて、その後は急速に低下するらしいです。一方、結晶性知能というのは70歳頃まで伸び続けた後、ゆるやかに低下するようです。
どうやら脳には変化する(可逆性)があるようで、何歳になっても脳の働きは向上します。若い頃よりも時間はかかるかもしれませんが、成長し続けることが出来るらしいのです。個人差はあるようですが、大きな要因と考えられるのが、普段からの過ごし方や心の持ちようなのです。脳の機能というのは使えば使うほどに維持されるようですが、使わないとどんどん落ちていきます。よって、楽しみながら脳を刺激し続けることが知的な能力の維持には必要不可欠なのです。好奇心が旺盛で新しいことにチャレンジする人とというのは、そうでない人よりも結晶性知能が高かったという研究結果も出ております。
まずはスモールステップでも構いません。少しずつ無理せずに始めることが重要でしょう。脳は現状維持に働く性質があります。すでにある習慣と一緒に行うということで1か月、2か月と続けることによって今度は脳がそれを維持させようと働きだします。
新しいことも含めて、楽しく取り組む。
記憶をつかさどる海馬では年をとっても神経細胞というのが新しく生まれるようです。さらに、楽しくやる方が記憶に残りやすく、取り組むべきことの上達もしやすいようですから。
私は何か大きなことをする時には、しなくてはならないことを小分けにして少しずつ対応していくように心掛けています。
これは、段階的課題設定と呼ばれている方法です。
まずは動くことが大切だと思います。それが何であっても動き始めたことがきっかけで、次の新しい行動に向けて進んでいけるようになるはずです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】