特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

ムリ、ムダ、ムラの3Mについて

2025年3月5日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

よく子どもは、褒められることで自己肯定感が高まりモチベーションが高められ、それに伴い成長するなどと言われることがあります。私は「認める」と「褒める」の違いがあることに気づきました。認めるという言葉には、その人がしたことをあるがままに表す言葉です。普段から使っていないとなかなか言い表すことができないかもしれませんが、特別な言葉はいらないのです。その人をちゃんと見ているという安心感を与えることが大切なのだと思います。一方、褒める言葉というのは他人からどう思われているのか気になってしまうことがあります。それが続いてしまうと、自己表現や楽しさや達成感よりも、他者からの評価を基準にして自分の行動を考えてしまうようになってしまうので注意が必要です。
むやみに何でも褒めると、当たり前のことに大げさに拍手や褒め言葉をもらうことに違和感を持ち始め、周りの人が自分をどう思っているのかが気になってしまう。さらに、純粋な気持ちとかけ離れた目的で行動するようになり、褒められるためにだとか、褒められないと不安な人になってしまう可能性があります。
では、私たちはどのように対応すれば良いのか。。。
それは、子どもやその人が夢中で何かに取り組んでいるときはそっと見守ることです。夢中で取り組んでいるものや何か一つのことが完結・完了した時には、褒める言葉よりも認める言葉を伝えることです。その人がしたことをあるがままに表す言葉を伝えることが大切だと思います。無理に特別な言葉を伝えることはありません。ちゃんと見ていたということを伝えるのが重要なのです。
「見守る」とはこういうことなのかもしれませんね。

さて、介護の現場でも福祉の現場でも、共通して問題点として挙げられることがあります。それは、業務中に起こり得る「ムリ、ムダ、ムラ」です。これは徹底的に排除する必要があります。
では、どのようなものがこの3Mに当たるのでしょうか。
・業務上の無理
経験の少ない職員に、いきなり管理職の業務や夜勤などを一人でやらせることや体重の重い利用者の移乗支援などを女性一人で対応させるなどがあります。
・業務上の無駄
利用者の方を自宅に送った後で忘れ物に気づき、もう一度自宅に届けたり、バイタルチェックを、メモや紙、一覧表、タブレット、パソコンと何度も何度も転記するなどです。
・業務上のムラ
担当者によって作成している書類や作業内容が異なっていたり、各担当者が自己流で業務を行っていたり、曜日によって職員の配置人数が異なり人数の少ない忙しい日があったり、記録の付け方についても説明も研修も行っておらず、職員独自のやり方がまかり通っていたりなどです。

当事業所「ねいろ」もこの3Mがたくさんあります。
来年度は、このような課題を見える化して改善していきたいと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】