ノロウイルスの被害は11月~2月がピークです
2024年2月8日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
令和6年4月から「感染症対策・マニュアル」を整備しないといけないとされております。当事業所「ねいろ」でも現在マニュアルの整備をしているところであります。
今回は、ノロウイルスについて少しお話できればと思います。
冬になるとノロウイルスによる食中毒のニュースを目にすることがあります。調理者などを介した経口感染が多く、冬の味覚である生ガキなどウイルスが付着した二枚貝を十分に加熱せずに食べることが感染原因の一つとして知られております。また、感染者の飛沫感染や空気感染もあるらしいです。発症すると嘔吐、下痢、腹痛などの症状があり37~38度の発熱が見られる場合もあります。
重症化が進み嘔吐物の誤嚥などのリスクがありますので、私たちのような事業所などでの集団感染には十分な注意が必要となります。
症状が重くなると家から出るのも困難になる場合がありますので、できるだけ早く医療機関を受診することが必要です。
また、ノロウイルスはインフルエンザのようなワクチンなどはありません。よって、最も効果的な予防策は流水と石鹸での念入りな手洗いとされております。家族や身近な人が感染した場合、帰宅時や調理前の手洗いのほか、感染者のおむつ交換やトイレ介助、トイレ掃除などの手洗いには万全を期さなければなりません。さらに、感染者の嘔吐物を処理する際には必ずマスクを着用して窓を開けて十分に換気することが大切です。嘔吐物に含まれるウイルスが乾燥すると空気中に浮遊して、これを吸い込んで感染する場合があるからです。
嘔吐物は広範囲に飛び散るために、嘔吐物が付着した部分だけでなく、周囲も消毒することが必須です。また、ノロウイルスはアルコール消毒があまり効かないために、消毒液として塩素系消毒液が必要となります。これは次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて作るか、市販の家庭用塩素系漂白剤を薄めて使うことができます。
食材に付着したノロウイルスは中心温度85~90度、90秒以上の熱湯で加熱する方法もあります。
下記にノロウイルスの感染対策をまとめておきますので、参考にしてください。
【ノロウイルスの感染経路】
①人⇒食品⇒人
食品取扱者・調理者などの手指を介してウイルスが付いた食品を食べて感染
②人⇒人
感染者の嘔吐物・便の中のウイルスによって感染(飛沫感染や空気感染など)
③食品⇒人
加熱が不十分なカキやウイルスが付いた二枚貝を生のまま食べる
【感染拡大を防ぐ手洗いのポイント】
①爪を切り、時計や指輪を外す
②30秒以上かけて、もみ洗い・すすぎを行う
③指先・手のしわ・爪の間は洗い残しが多いので特に注意が必要
【感染者の嘔吐物の処理方法】
①処理する人は使い捨て手袋とマスク、エプロンを着用
②嘔吐物は使い捨ての布やペーパータオルで外側から内側に向けてふき取り、面を中に折り込みながら静かに拭き取る
③使った布やペーパータオルはすぐにビニール袋に入れて処分する
④嘔吐物が付着した床とその周囲を0.1%次亜塩素酸ナトリウム消毒液を含ませた布やペーパータオルで覆ったり、拭き取る
⑤使った手袋は嘔吐物が飛び散らないように裏返して外し、布やペーパータオルと同様に処分し、石鹼で丁寧に手洗いをする
⑥処理時の着衣は廃棄が望ましいが、熱湯につけるか、0.02%次亜塩素酸ナトリウム消毒液に30~60分つけた後、他の洗濯物と別に選択する
冬を中心に感染者が多く発生してウイルスの感染力は強いので皆さん十分に気をつけてお過ごしください。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。