人間関係リセット症候群
2024年2月15日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
私はあまりSNSなどは利用しませんが。。。
表題にもあるように、人間関係リセット症候群といものは、SNSなど常に誰かとつながる状態に疲れて、突然、人間関係を断ってしまうという特徴をいいます。
SNS疲れなど「心の疲労」に悩む人が増えているみたいです。
総務省の調査では、SNSを利用する人の半数以上が対人関係に悩むなど負担を感じており、幸福感を損ねているとのことです。しかし、現代社会ではSNSを使用しないという選択肢はないかのように思われます。では何に疲れ、何にストレスを感じているのでしょうか?
信州大学人文学部の岡本卓也准教授は10代から60代までのSNS利用者550人を調査したところ、SNSストレスは「過剰な繋がり」「背伸び」「現実とのギャップ」「情報拡散不安」など7項目に分類できることを示しました。
SNSを暇つぶしなどで漠然と使っている人は社会的な比較をストレスに感じており、友人関係維持を目的とした場合には過剰なつながり、現実とのギャップなどをストレスに感じているようです。反対に情報収集などの限られた目的で利用している人はストレスが少なかったようです。
アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱した概念でこうあります。
人の気持ちを読むことにたけている
過剰に刺激を受けやすい
といった特徴があり、繊細さゆえに心の疲労をためやすいのです。
ストレスは人間の思考をつかさどる脳の前頭葉の活動の過剰が原因で生まれます。意図的に前頭葉の活動を抑える方法が重要なのかもしれません。
【SNS世代に広まる心の疲れ】
・過剰なつながり
・友達申請拒絶
・背伸び
・現実とのギャップ
・社会的比較
・閲覧強要
・情報拡散不安
対策としては、SNSの時間に制限を設けたり、閲覧対象を親しい人だけに絞ったりすることが大切だと思います。
【脳研究で効果が認められたストレス解消法】
・マインドフルネスや座禅
ゆったりとした姿勢で深呼吸をする
意識を呼吸に集中して何も考えずに前頭葉を休める
【特に敏感で心が疲れやすい人(HTP Highly Sensitive Person)】
・周囲から敏感、内気と言われる
・同時に複数のことをするのが苦手
・些細なことでも深く考えてしまう
・一人で静かに過ごせる場所にこもりたい
・他人の言動が気になり対人関係で疲れる
・小さな音、光、臭いが気になる
・ドラマの暴力的シーンが苦手
※うつ病、パニック障がいなど軽度の精神疾患が関連していることもありますので、専門的な機関などに相談してみるのもよいかと思います。
多くの世代がSNSを利用する時代には、もしかしたらシンプルで疲れない生活スタイルというのが一番なのかもしれません。例えば、優先順位を決めて一つずつ処理をするというマルチタスクからシングルタスクへと行動を変化させる。また、重要度の低い作業を見極めて省略したり、行動パターンをルーティン化したりしていつ、何をやるのかを深く考えないようにしたり、考えても得にならないようなことは忘れたりしてマイナスに考えていることを減らしていくことが心の負担を少しでも軽減する方法なのかもしれませんね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
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事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。